人の心、精神の中に元々何か“悪いもの”があったのか。何か利己的な、独占的な、排他的な、非協力的な。
それとも、資本主義というシステムそのものが持つ特性が、人にそのように振る舞わせ、その呪縛から私たちは逃れられなくなっているのだろうか。
これは卵が先か、鶏が先かといったような、人を惑わせるような質問かもしれない。しかし、いずれにせよ今の金融資本主義体制には元々無理があり、今はもうヒビが入り、崩れ去ろうとしているように思える。
感染症やそれに関係する経済の悪化など、重く辛い時代が来ている。ちょっと、ここで話題の転換を図りたい。先日、3月8日の日曜日から、奄美大島に旅行に行った。感染症が心配な時期ではあったが、行った。一応卒業旅行のようなものだった。大学の旧友で、法学部卒、今年の四月から地方公務員として働く者と二人で行った。二人でテントを購入し、宿泊は全てキャンプ場となった。
その結果、4泊しても一人450円という破格の宿泊費となった。そして、何よりこの風景である。
一緒に行った友人も、自然やアウトドアなどが好きな奴で、現今の資本主義に違和感を抱いている。僕も彼もこの景色を見て、この自然の中に包まれ、ただ圧倒された。ずっとここにいたい、こんな生活がしたいと本当に思った。都会で毎日何に貢献しているかも分からない仕事を毎日こなし、擦り減っていくことには我慢ならないだろう。お金というものが、実体経済より数倍に膨れ上がり、我々は株主の私腹を肥やすために毎日労働と搾取を課される。こんな馬鹿げたことを、もうそろそろ止めにしなければならないと強く感じた。今世の中を脅かしている感染症も、今の経済体制の脆さや問題を如実に我々に突き付けている。それに気付いて立ち向かうか否かは、我々にかかっている。
ちなみに食事は、半分くらい自分たちで自炊した。釣りをして、釣れた魚を調理することも考えていたが、波が毎日高く、天気もすぐれなかったので叶わなかった。しかし、地鶏は網焼き、親子丼ともにバツグンに美味しかった。
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