サイハテ村に来て12目となります。今日は朝早くお客さんが帰り、穏やかで静かな日常を過ごしていました。サイハテ村の様子を動画で撮ったものもあるので、後々編集してのっけます!
神の宿る大木と神社
今日は昼過ぎに山の下のバス停まで散歩に行きました。散歩と言っても、2.5kmくらいの山道を下っていくのですがね。
下のバス停の自販機の横で少し休んでいてたのですが、近くにある、天神楠という、天然記念物にも指定されている楠の木の大木を見に行きました。樹齢1,000年以上だそうです。その大木もさることながら、それを祀っている神社の境内の雰囲気が最高だったので、まずそちらの写真をご覧ください。
神がいると信じるような、信じたくなるような空間でした。後ろの竹林の感じと、苔が生い茂る境内に日が差し込んでいる様子、すべてが素晴らしかったです。僕はじっとしているのが苦手な方なのですが、しばらく写真を撮ったり雰囲気を感じていたりとのんびり過ごしていました。またここに来てゆっくり何もせずぼーっとしたいなと思います。樟の大木はこの画像だと社の右側にあります。
樹齢1,000年超の迫力はすさまじいですね。
若い希望あるゲスト
さて、ゲストハウスには一名たくみくんという若干23歳のお客さんがいらっしゃいました。連休を使ってここに来ているようで、将来的にゲストハウスの開設や経営といったことにも意欲があるそうです。大学時代にロードバイクで日本を旅したり、キャンプしたり、民宿でバイトしたりと、アウトドアや資本主義から少し外れた生き方に興味が出たそうです。僕も若くて話を聞いてくれそうと思ったのか、躊躇も遠慮もなく、ダーーッと話していました。たくみくんは、人の話に興味を持って聞くことのできる人で、こうした自然や自給自足的な世界の話、資本主義的な世界の話、自分が何を考えてここに来ているのかなど色々、ほんと色々話しました。
なぜ都会で暮らす人々の顔が暗いのか、なぜ小学校1年生と6年生を比べたら1年生の方が元気だったり授業中ためらわずに手を挙げられたりするのか、だとしたらそれは教育としてどうなのか…といったこともその背景にある社会、資本主義体制の仕組みなども含めて話したところとても興味を持ってくれました。
成長≒老化という言葉など、彼の中に刺さった言葉もあったらしく、時折メモを取るまでして聞いてくれて、ちょっと恐縮です^^;。彼の旅の話やその中で出会った人たちの話もとても興味深く、お互いに素敵な影響があったと思います。印象に残る会話を一つ紹介します。
たくみくん「カッコイイ親父になりたいんですよね。」
僕「どんな?」
たくみくん「娘に洗濯物を一緒にするのを拒まれないような。」
洗濯物を一緒にするのを拒まれないよう父親になりたいという、素朴な純粋な愛らしい表現に彼の人柄が垣間見れると思います。
彼が「どうやったら日本がもっと楽しくなるか?」「希望のある人が増えるか?」といったような趣旨の質問をしてくれて、僕は「こういった会話一つ一つでしかない。」と返しました。国や政治家、インフルエンサーなど、一部の誰かや何かに期待するとか、誰かのせいにするとかそういうことでなく、一人一人が楽しく自分の人生を生き、その中で他者と会話して交流していくことが素晴らしいのです。彼のような若くて希望のある人が、日本にいるのが嬉しいです。それではまたお目にかかりましょう!
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