最近、朝飯によく“オーツ麦”を食べている。オーツ麦は日本では燕麦(エンバク)といわれ、英語圏などではオーツ(oat)、オート麦、オートミールなどともいわれている、麦の一種だ。僕がオーツ麦を食べ始めた理由や、その体験について、書いていきたい。
-目次-
-オーツ麦の概要-
まずWikipediaを参照してみると
100 gあたりの栄養価
エネルギー 380 kcal
炭水化物 69.1 g
デンプン 63.1 g
食物繊維 9.4 g
脂肪 5.7 g
タンパク質 13.7 g
となっており、他の炭水化物と比べると特にタンパク質の含有量が圧倒的に多い。例えば玄米は、情報元によりバラつきがあるものの、100g中大体6~7gのタンパク質が含まれているようだ。また食物繊維の9.4gという数字にも注目したい。玄米は100gあたり3gほどとされている。そして玄米の3倍以上であることに加え、オーツ麦に含まれる食物繊維は水溶性、不溶性ともに多いようで、これが腸内環境の改善にはうってつけだ。まあ、後述するように一部の人には合わない可能性もあるが。脂質に関しても玄米は3gないくらいなので、オーツ麦は2倍近く多い。また、ミネラルの量も多いようだ。
もちろん、栄養素やミネラルが多ければ良いという単純な話ではない。玄米に関して言えば、“ガンマオリザノール”という独特の栄養素を持っているし、日本人の遺伝子にも長い歴史の中で馴染んでいるだろう。 しかしオーツ麦が優れていることも明らかであり、実際食べることで効果を感じている。それでは、僕がオーツ麦を普段の食事に取り入れてから、実際に感じた効果やメリットを上げてみよう。あくまでも僕個人の意見、体験であることに注意してほしい。
-オーツ麦の効果・メリット-
・肌荒れが改善する。
僕は元々肌はほとんど荒れないが、以前少し触れたように、恐らく玄米を食べ始めてから、瞼の上が少し炎症を起こしている。これは元々僕の身体に溜まっていた毒素が抜けているデトックス現象の一部であり、玄米のフィチン酸、などによるキレート(浄化)作用によって起きているのではないかとも考えていた。しかしファスティングでデトックスを大幅に行った後も、程度こそ良くなったが、玄米を食べることで瞼の炎症、カサつきが起きていた。
他の考えられる要因として、(消化の負荷が大きい)玄米の食べ過ぎ、または単純に食べ過ぎ、もしくは玄米が身体に合わない、もしくは家で食べているのは北海道の無農薬玄米であるが、チェリノブイリ由来の放射性物質(北海道は土壌に若干蓄積している可能性がある?)による炎症、または、考えたくないが米アレルギー(しかし“ゆきひかり”という、品種改良が少なく米アレルギーが起きにくい品種を食べている。他に“ササニシキ”も米アレルギーを起こしにくい。)など、ほんとうに色々ある。
しかしながら、1日2ないし3食食べるうち、1食を玄米からオーツ麦にしたことで、明らかに瞼の炎症がマシになっている。オーツ麦の効用というよりは、玄米摂取量の減少によるかもしれないが、同じ全粒粉で栄養価の高いオーツ麦は、代替食としてはもってこいだ。ともかく瞼の炎症というアレルギー症状は緩和してきている。次のメリットに移ろう。
・腹持ちが良い。
これも実際感じたメリットだ。最初少し驚いたくらいだが、含まれる食物繊維やタンパク質の量を考えると納得がいく。玄米の腹持ちの良さも、食べている人は知っていると思うが、オーツ麦も負けないくらい腹持ちが良い。また僕はよく豆乳と少量のオリーブオイル、醤油などでオーツ麦を煮ており、さらに腹持ちが良い一品となる。ちなみにとても美味しい。♪
・便の質が良くなる。
これは、断定することは少し難しい。というのも、僕は9月21から25日まで酵素ファスティング(断食)を行っており、これにより腸内環境が改善し、便通や便の質が良くなったことが考えられる。しかし、玄米のみを主食としていた時期は、便通は良く、かなり快便なものの、やや軟便気味なことが多かった。これが、1食オーツ麦に代えたことで、より快便かつ快腸(造語w)、また便の質が良くなったと感じている。質とは汚いが具体的には、排出までにかかる時間、力み度、色、適度な硬さ、臭いなどだ。実はここ数日、付き合いなどで普段食べない外食、糖分を摂取することが重なっているが、それでも便の調子が良いのは、オーツ麦のお蔭もあるだろう。以前はそういう食事が続くと、繊細な僕の腸は一瞬でへそを曲げ、硬い便を寄越したり下したりしていた。便の質の向上は、オーツ麦に含まれる、水溶性、不溶性両方の豊富な食物繊維に依る所が大きいのではないだろうか。
・手間が省ける。
これは食べることで得られるメリットではないが、オーツ麦は乾燥させたものを少し煮るだけで食べることができる。僕が食べているオーツ麦のパッケージの裏を見ると・・・
簡単レシピとある。オーツ麦にお湯を加え、電子レンジで1分チン。その後牛乳を入れ、再び1分半チンと書いてある。いや、これ簡単か?w。これなら小さい鍋に少量の水、または豆乳、牛乳などを入れて煮込んでも簡単だし、時間もあまりかからない。まあ僕は、電子レンジは(タンパク質が変質し、毒素となることを恐れて)ほぼ使わないが、1,2分チンするだけで食べられることから、全粒粉であるのに柔らかく手軽に調理できることが分かるだろう。玄米だと、夏は12時間以上、冬は1日以上?水に給水させなければならないし、炊くのも蒸らしを含むと45分以上はかかる。これと比べると、このオーツ麦の調理は断然楽だ。
-オーツ麦のデメリット・問題点-
さて、何事も良いことだけではない。そんなことは信用できない。良い面があれば悪い面もあるのが世の常だ。さ、そこでオーツ麦のデメリットというか、問題点を考えてみたい。メリットの際にも書いたが、あくまで個人的な意見であり、僕が食べている商品や僕の体質から得ている話となる。
・高い
まあ身も蓋もないような話となるが、僕がとっているオーツ麦 は800gで832円だ。ちなみに、家で食べている玄米は、1㎏あたり440円ほど。余談となるが、これは無農薬玄米かつ、アレルギー性の低いゆきひかりという素晴らしい品種だということを考えると、革命的な安さではないかと思う。破格だ!ちなみに、市川農場さんという会社のブランドだ。↓ここ!素晴らしいので勝手に宣伝させて頂く。 https://www.yukihikari.com/
まあともかく、800gで832円というのは、安いとはいえない。しかし、僕の場合常食するわけでないし、朝食だけなら腹持ちの良さも相まって、そこまで食べなくて済むので、意外と持つ。ちなみに、オーツ麦は全粒粉であるため、無農薬、オーガニックのものが好ましい。何故なら、皮を削っていないため、農薬が使われていると、モロに食らうことになってしまうからだ。
・鍋の掃除がやや大変
実際そこまでのデメリットではない。それに、電子レンジを気にせず使える人は悩まないかもしれない。しかし、鍋もそうだが、この前ルクルーゼという上の写真の調理器具で煮込んだ際は、吹きこぼれるわ、こびり付くわで大変だった。対策として、煮込む時間を短くする、火をかなり弱火にする、蓋をしないといったことで概ね解決できる。ただ、オーツ麦はこびり付くと取りにくいので注意したい。それに、勿体ないしね。
あとデメリットとして考えられることは、僕もそうだが過敏性腸症候群やSIBO(腸内細菌異常増殖症候群)、リーキーガットなどが疑われる人は、食物繊維を摂ることが必ずしも良い結果をもたらさないということだ。これについて以前も少し触れたし、今後考察する機会を設けても良いと思っているが、こういった症状を患っている人は食物繊維を摂ると便秘になったり、または逆に下痢になったり、腸内環境が悪化する可能性もあるのだ。
健康や食というものは、個人の嗜好や体質を考えなければならない。誰かが良いといったから、紹介されたから、科学的に良いと証明されたから、といった理由で健康や食を追求することには限界がある。なので、気になった情報があれば自分の身体で実践してみるのが一番良い。今回はオーツ麦を自分の経験から紹介しているが、気になった方は実際食べて見て、経過を見てほしい。最後に参考にしたサイトや、YouTubeで紹介されている方のリンクを貼っておく。
参考
↑オーツ麦(エンバク)のWikipedia。今回主に成分などに関して参考にした。
↑玄米を主に取り扱っているマイセンという会社。玄米の成分などに関して参考にした。
↑たまに紹介させて頂く、健康、主に視力回復の情報を発信されているカイフさんという方の、オーツ麦に関する動画。
↑栄養チャンネル信長という方の、オーツ麦に関する動画。論文や実験などをよく引用され、モニターで分かりやすく説明されている。普段から参考にさせて頂くことも多い。
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